見知らぬ男に車にいきなり乗せられ「病人」移送を手伝わされたのだがそれは「血を流した死体」に見えた。

渋谷で爆破予告が入る。

全てを試す―ゆえに「試全倶楽部」と名付けられた非公認サークルに所属した5人が、大学を卒業して7年、ふたたび集結した。

ミュージカルのオーケストラピットのメンバーとして、音大時代の仲間と再会を果たした朽木奈緒美は、これから始まる仲間との仕事を楽しみにしていた。

腐りきったこの世への怒りを胸に、彼女は舞い降りた―。

同棲相手との金をめぐる喧嘩が悲喜劇的な表題作と、女が偏愛するぬいぐるみが悲惨な結末を迎える「焼却炉行き赤ん坊」の2篇を収録

マレーシアで日本企業が開発する鉱山に、放射能汚染問題が発生した。

「秋の宮島、紅葉と美食の旅」ツアー一行が宿泊したホテルで、女性の転落死事件が起きた。

大奥の勢力争いに否応なく巻き込まれる歌吉お狂言師として道に覚悟を決めた歌吉は、もう一つの顔、幕府隠密協力者として、大奥の争いに巻き込まれ、男と女の愛のあり様をも知ることとなる。

十角形の奇妙な館を訪れた大学ミステリ研の七人。彼らを襲う連続殺人の謎。

赤道直下のポーレア共和国の支配権をめぐって企てられた国際的陰謀。大統領派と反大統領派が激しく対立。

近未来の日本に、鎖国状態の「江戸国」が出現。競争率三百倍の難関を潜り抜け、入国を許可された大学二年生の辰次郎。

ベルリンの病院に勤務する医師ホフマンは、予想外の急患に出会う。以前担当した患者がひどい黄疸で運びこまれ、死亡したのだ。

親友・美佐子の突然の死を知らされた三十九歳の翻訳家・麻子。

レストランで隣り合わせた美女が忘れていった携帯電話をうっかり持ち帰った浅見光彦。

選考委員圧倒的支持!ミステリーグランプリ2008第61回日本推理作家協会賞短編部門受賞作。

火星治安管理局の水島は、バディの神月璃奈とともに、凶悪犯ジョエル・タニを列車で護送中、奇妙な現象に巻き込まれ、意識を失った。

野外劇場の搬入口近くのベチで発見された、「義足のダンサー」として有名だった桐生志摩子の奇妙な死体。

8月24日午後4時、東都電力熊谷支社の鉄塔保守要員一名殺害。午後7時、信濃幹線の鉄塔爆破。

仕事も会社も、わからない。でも今、闘うしかないんだ。

様々な事情から、家庭では暮らせない子どもたちが生活する児童養護施設「七海学園」。

念願だったはじめての個展。両親や友人を招いての初日の内覧会の準備も万端だ。

「マハラジャのルビー」事件から六年。サリーは財政コンサルタントとして、忙しい毎日をすごしていた。

劇場で裏方をつとめていたジムは、命を狙われているという奇術師が劇場から脱出するのを助ける。

慰めなんかいらない。癒されなくていい。

売れない芸人・クマは、運び屋のバイトを始める。新たな依頼は、ピンクのキャデラックを高級ホテルまで届けること。

5つの殺人事件。果たして刑事は真実を見たのか?果たして女は幸せだったのか?今、注目を浴びる著者の連作警察小説。

“嫌われ松子”の死から四年。大学を卒業したものの無為の日々を送る松子の甥・川尻笙は、初めて夢を見つけようとしていた。

一対一の決闘でランドール・ブラッグを撃ち倒したエヴェレット・ヒッチは、長年の相棒ヴァージル・コールと別れ、アパルーサの町を出ていった…。

銃の力が支配する大西部。

新進作家、待居涼司の出世作『凍て鶴』に映画化の話が持ち上がった。

横浜地検の本部係検事・城戸南は、ある殺人事件を追ううちに、陸上競技界全体を蔽う巨大な闇に直面する。

『私と一緒に死んでくれる?』雨の降る夜、22歳の介護福祉士カオリが受信したメール。

「第一話 小児病棟」のわたし…難病で何年も入退院を繰り返して人生を悲観する小学生。

拿捕、遊郭、マフィア…男女の欲望が交差する根室港。

社内女性のほめ言葉に有頂天になる中年課長はじめ、おっちょこちょいだけど愛すべき人たちの破天荒なユーモアワールド。

大たんふてきな怪人をおってわれらが名探偵のかつやくだ!『怪盗X・Y・Z』幻の第4話、初収録。

女子高生・三瀬麻央のケータイに、ある日1通のメールが届く。差出人は井之妖彦。

自らの詩を毒のペンで人肌に書き連ねる殺人詩人の餌食は五人を数え、捜査本部は詩の分析に言語学者や詩人の助けを借りる。

兄弟愛の都市と呼ばれるフィラデルフィアで、奇怪な殺人事件が連続して起こっていた。

女性を車に引きずり込む拉致レイプ事件が連続する綾井北署は、キャバクラ強盗、中国人系犯罪などの凶悪事件をも抱えていた。

警官の父の愛情に渇く絢子は友だちの真由美とともに、少年たちの溜まり場のレゲエ・バーへ誘い込まれた。

1989年、SASがレバノンで行なった人質救出任務で、三人の隊員が死亡した。

架空の殺人事件を演出し、その容疑者として冤罪の実態を取材する「人工冤罪」計画の犯人役に志願した鷹見瞭一は、DNA鑑定すら欺く偽装を経て、予定通り警察に連行された―全く身に覚えのない現実の殺人容疑者として!関西初の陪審法廷での弁護を引き受けた森江春策は、検察

毎朝、新聞の葬儀告知欄をチェックする老人、過酷で不潔な仕事に倦む若い看護師、同棲相手に捨てられた傷を酒で紛らす男、息子の死の現実から逃避し、家出した女性―。

学生運動に伴うリンチ事件の主謀者としての刑務所生活を終え、ひっそりと男は暮らしていた。

高校生の暮林少年は、なにごとも論理的に考えぬかないと気がすまないというやっかいな性格の持ち主だ。

臆病で生真面目だけど、十一歳のごく普通の少年・田之上翔太。

因果な来歴から幽霊塔と呼ばれるその塔で、北川光雄は宿命的な出逢いをする。

債務者への過酷な徴収から「悪魔」と呼ばれた街金融の経営者・野田秋人の元に、ある日、惨殺された新規客の肉片が届いた。

「六甲山に小さな別荘があるんだ。下の街とは気温が八度も違うから涼しく過ごせるよ。

「あなたの大切な一日、私に下さいませんか」―三十五歳の会社員・楠木葉子は、父亡き後、母と妹を養ってきたしっかり者。

昭和五十八年六月、雛見沢村に北条沙都子を虐待していた叔父・鉄平が舞い戻る!再び繰り返されようとする“祟殺し”の悲劇。

平均年齢世界最高齢(?)の梅が岡交響楽団が贈る、笑い、涙、サスペンスありの世界にひとつの交響曲。

突如として無数の天変地異に襲われ、滅びを決定づけられた都、サラディーン。

二つの太陽、二つの月が輝く絶海の孤島での「機械」、「他者性」、「愛」を巡る謎と冒険。

メレディスは困惑していた。

自由惑星同盟との不毛な戦闘を繰り返す銀河帝国。

私となんの関係もないあなたを、私は殺したい。

銭湯の湯舟でくつろいでいた青年は、ふと我に返って驚愕する。いつの間にか、そこは「女湯」に変わっていたのだ。

高校の音楽科に通う主人公・津島サトルと個性豊かな仲間たち。

国際ジャーナリストの磯辺良一が誘拐された。自身の著書である『イスラムの熱い血』の大ヒット記念パーティでの出来事だった。

犯罪が横行するブームタウンで、猫をめぐり、ストリートギャングチームの“ヒーツ”と“マングース”が抗戦状態に。

ハゲデブ貧乏…世の不幸を全て背負ったような中年オヤジ・須賀啓一(いつもティアドロップのグラサン)は、齢50にして初恋をした。

針谷卓史の自意識が炸裂する! 第13回三田文学新人賞受賞作『針谷の小説』を含む短編集が登場! 「パンドラ」創刊号で発表され、読む人皆が切なさに心を痛めた『ファイアボール』も収録。

東京のホテルで宿泊客の男が殺され、彼をホテルに紹介した大学教授も行方不明になった。

二〇〇二年十一月から二〇〇三年七月、東京―作家フルカワヒデオの魂は彷徨っていた。肉体は死んでいる。

新潟市内に三十数名の北朝鮮精鋭特殊部隊が潜入!拉致情報機関員の奪還を端緒として“戦争”が偶発したのだ。

葬儀をだしていた男が殺された。死んだはずの商家の隠居は葬儀の最中に刺し殺され、本当にあの世に送られてしまったのだ。

人を殺し、育った修道院兼教護院に舞い戻った青年・朧。なおも修道女を犯し、暴力の衝動に身を任せ、冒涜の限りを尽くす。

人を殺し、育った修道院兼教護院に舞い戻った青年・朧。なおも修道女を犯し、暴力の衝動に身を任せ、冒涜の限りを尽くす。

国立O大学医学部付属病院。閉ざされた空間・手術室で一人の患者が執刀されていた。

刑務所内で囁かれる石見銀山爆破計画。

臨床犯罪社会学者の火村英生は、友人の作家・有栖川有栖と休暇に出かける。

政治家の息子が飼う魚の世話で日給五万円、ただし飼い主の少年が現れると誰かが死ぬと噂あり。

香港でわかれた女性レイニー・ラウに主人公が二十五年ぶりに再会を果たす表題作をはじめ、借金とりたてに訪れたやくざと主婦の危険な関係を描いた「花におう日曜日」、美しい背中の女性と知り合い、著者自身の小説観まで投影される「ここから遠く離れて」など、静かに心を打つ

鎌倉の閑静な住宅街で起きた殺人事件。

母を亡くし、心に傷を抱える女子高生・マドカが恋に落ちた相手―それは最強の騎士『サファイア』。

合法非合法を問わず、あらゆる手段を用いて世には出せない危うい本を手に入れる、書物狩人。

首相補佐官の死を巡って永田町に

首相補佐官の謎の死を巡って永田町に鋭いメスを入れる特命係。

あの『いま、会いにゆきます』よりも好きだという人が数多くいます。

東京近郊のホテルで女性の変死体が発見されたが、身元に関する手がかりは何一つ出てこない。

時は戦国―。斎藤道三に仕える明智光秀は、城を追われて流浪の時を過ごす。

首はまだか!信長の首を探し出せ!名将・明智光秀を待ち受ける苦難と絶望の日々。ついに動く秀吉、家康。

五山の送り火の二日後、菊太郎は姉小路大宮で襤褸をまとい、力なく歩く四十男を見かける。

ドストエフスキーの代表作のひとつ。日本をはじめ、世界の文学に決定的な影響を与えた犯罪小説の雄。

手塚治虫愛好会の会長が自宅の離れで殺され、貴重な手塚マンガの古書が盗まれた。

新興の化粧品会社が主催する洋上大学―豪華客船セントルイス号は、選ばれた百名の若い女性を乗せて、ハワイへ向かった。

東京・国立市のスナックのママが、店に血痕を残して失跡。

児童書専門店を営む水島月菜は、児童文学作家の良城と結婚して八年。

私はなぜ小説を書くのか。お金のためである。

「あなたは検察審査員候補者に選ばれました」高校教師・佐田のもとに届いた一枚の葉書。

悪行を尽くしてきた男が、老いさらばえ傷つき、葬送地の草叢にうち棄てられていた。

ニューヨークの音楽学校で殺人事件が発生、犯人は人質を取ってホールに立てこもる。

超一流イリュージョニストの“魔術師”は早変わり、脱出劇などの手法を駆使して、次々と恐ろしい殺人を重ねていく。

キャサリン・ダンス―カリフォルニア州捜査局捜査官。人間の所作や表情を読み解く「キネシクス」分析の天才。

閉鎖された映画館が、長い時を経てリニューアル・オープン。記念に映画祭が開かれ、多くの映画関係者が招かれた。

クリスマスイヴの夜、一人の女がマンション最上階から転落死した。偶然、現場に遭遇した匠と高瀬。